水処理管理事業 ポンプ場施設 各家庭や工場からの排水(汚水)は管路を通し自然流下で直接下水処理場に流す場合もあるが、傾斜のあまりない平野や、途中に山などの障害がある場合はポンプ場施設を各所に配置し、ポンプアップによって遠方の大型処理場に移送する方法が行われています。 これは「中継ポンプ場」と呼ばれており、地盤の低い地域の雨水を放流水域に移送する「排水ポンプ場(※)」とともに都市の水インフラにおける重要な施設となっています。 ※排水ポンプ場とは・・・雨水も汚水も高いところから低いところに流れる水の性質を利用して自然に流しています。しかし、台風や豪雨の際には、雨の量が増え、低い位置にある土地などは雨水を自然に流すことができません。 そのままにしておくと山間部では土砂崩れが発生し、平野部においては住宅地の浸水が起こります。つまり通常であれば雨量に合わせて排水ポンプを稼働し、予定した河川に送ることが出来るのですが、” 想定を超えた雨量 ”があった場合、ポンプ場施設の能力が追い付かず、氾濫を起します。 このため雨水をポンプで素早くくみ上げ、川に流しているのが排水ポンプ場です。 下水中継ポンプ場の流れ ①工場敷地内の除外施設(工場からの廃水に含まれる有害物質除去する施設) ②下水はゴミや木片等の浮遊きょう雑物を含んでおり、スクリーン施設でこれらを除去してその後に設置されているポンプ設備を守ることが出来る。 ③汚水をポンプにて高いところまで送水し、その後、自然流下として汚水管(下水道管)を流れます。 ④大型(汚水)ポンプで確保した高低差 ⑤公共下水道幹線、又は流域下水道幹線(流域下水処理場)へ圧送されます。